INTERVIEWフィンテックの可能性に惹かれ、
大手通信会社から転身。
デジタル活用の提案力や
プロジェクト推進力が私の強み。
リテールIT戦略部伊藤 亮佑
フィンテックが社会に浸透すると、
中心となるのはやはりメガバンクだと考えた。
私は当行に転職するまで、Webの世界でキャリアを重ねてきました。新卒で入社したのは大手のネットサービス企業。ポータルサイトの運営に関わり、新しいサービスの企画から運用まで一通り担いました。そのサイトは広告収益モデルでしたが、経験を積むにつれて、今度は広告を買う側に立ってデジタルマーケティングを手がけてみたいと考え、広告宣伝に力を入れている大手通信会社に転職しました。
そちらではデジタルメディアを駆使したプロモーションに携わりましたが、2010年代半ばになると「フィンテック」という新しい概念が注目されるようになりました。私はこの「金融×デジタル」の可能性に大いに魅力を覚え、デジタルサービスの1つの主戦場になる興味深い分野であると感じました。しかし、通信会社では金融に関する専門的な知見を得るのは難しく、フィンテックに挑める場を求めて再び転職を考えるようになりました。
当時、フィンテック関連のベンチャーが続々と立ち上がっていましたが、やはり、金融機関の本丸であるメガバンクが本気で取り組まないと社会には浸透しない。そんな思いで転職活動を行っていたところ、当行が金融ビジネスのデジタル化を推進する部門で人材を募集していることを知り、願ってもないチャンスだと応募したのです。
ネットサービス企業でない会社でデジタルを駆使して
ビジネスを動かした経験が強み。
振り返ると、おそらく新卒で入社したネットサービス企業のキャリアだけでは、当行への転職は難しかったと思います。いまや世の中にはWebサイトなどの企画開発に携わり、デジタルに通じている人材はたくさんいます。私はそれに加えて、ネットサービスが本業ではない企業でデジタルマーケティングに関わったことが強みになったと感じています。
前職では、社内にWEBやITに強い方、疎い方が混在する環境で、経験がないとなかなか理解しづらいデジタル活用について、周囲にできるだけわかりやすく説明し、自分の企画を周囲に納得させ、プロジェクトを推進していく経験を重ねました。特に前職の企業は、データに基づいたプレゼン文化が浸透しており、少しでも提案の根拠が薄いとすぐに却下されてしまう環境でした。そんな中でビジネスを起こして動かす能力が大いに鍛えられましたし、当行に採用になったのは、それが評価されたことが大きいように思います。
事実、いま私が所属している部門は、自ら提案して仕掛けていけば、やりたいことをどんどん実現できる風土です。私も先日、資産運用に関するコンテンツサイト「Money VIVA(マネービバ)」を自ら企画して立ち上げました。いまはその運営も務めており、これからもデジタルを駆使していままでにない商品・サービスの開発にチャレンジしていきたいと意気込んでいます。
SMBCのカラー
イメージとは違う自由な風土。
チャレンジを推奨する文化がある。
入行するまでは、やはり銀行ということもあって堅い雰囲気かと思っていましたが、組織はフラットで上下の距離も近く、私のような中途採用者でも自分が企画したことを役員に対して直に提案できます。フィンテックに関しても、たとえば最近話題のAIスピーカーで残高照会できるようなサービスをいち早く開発するなど、テクノロジーをアカデミックな領域に留めず、実際のビジネスに積極的に取り入れていこうという姿勢がある。フィンテックはまだまだ未知の領域なので、大胆なチャレンジも許される。そうした環境でキャリアを積めるのはとても刺激的ですね。
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