CAREERS RECRUITMENT INFORMATION

INTERVIEWデータサイエンスとAIを武器に、
銀行業界で前例のない
コンサルティングビジネスを
ゼロから立ち上げる。

市場ソリューション部前川 秀基

前職はデータサイエンティスト。
SMBCの自由で挑戦的な社風に惹かれて転職。

私はSMBCに参画するまで、金融工学とデータサイエンスを軸に多様なキャリアを重ねてきました。大学院博士課程を修了後、身につけた物理や数学の高度な知識をビジネスに活かしたいと外資系の金融機関に入社し、クオンツに従事。まもなくリーマンショックに直面し、勤務していた外資系金融機関が日本から撤退する事態となり、日系の大手金融機関の子会社に転職しました。そちらは金融工学に特化した専門企業で、データサイエンスを駆使して与信判断のモデル構築やデリバティブ評価のシステム開発を担うとともに、その知見をもとに事業会社のリスク分析や、顧客のビジネスにAIを実装するためのコンサルティングなどにも携わりました。

その後、大手監査法人内のデータサイエンス専門チームに転職し、同様のコンサルティングを手がけていましたが、そこでお付き合いしたクライアントがSMBCでした。市場部門へのコンサルティングでしたが、銀行ビジネスは市場部門に限らず競合との差別化が難しく、金融商品も価格競争に陥っていました。そうした状況を打破するために、SMBCは顧客に対してデータ分析やデジタル化支援などをコンサルティングするビジネスを新たに創ろうとしており、その支援に外部の専門家として関わっていたのです。そこでSMBCの市場部門のメンバーと協業し、とても良い印象を抱きました。若手も上司に対しても自由に意見を発し、たいへん風通しが良く、みなさん魅力的で協業していて心が躍る経験をした。私もその当事者となり、SMBCという大きなフィールドで一緒に新しいことに挑戦してみたいという思いが湧き、こちらに転職することを決断。2021年に入社後、市場ソリューション部に所属し、引き続き新たなコンサルティングビジネスの立ち上げに関わることになりました。

顧客の市場性取引をサイエンスで支援する、
業界初のソリューションを自ら主導して開発。

我々が提供しようとしているのは、データ分析やAIを活用して顧客の市場性取引を支援するコンサルティングであり、それをひとつのビジネスとして収益化するのは、SMBCはもちろん、国内の銀行業界においても未知のチャレンジでした。最初の1年ほどは、そのスキームの整備に奮闘しました。プロジェクトマネジメントの方法論を構築し、データサイエンスやAIを駆使してどのようなソリューションを提供できるのかを企画。過去にコンサルティングに携わった経験を活かして中心的な役割を果たし、メンバーの士気を高めながら新たなサービスを一緒に創り上げていきました。

そしてローンチしてからは、自ら最前線に立って顧客への提案にあたり、案件の獲得に注力。たとえば、市場性取引のニーズが高い法人顧客に対して、デリバティブの価格を予測するAIを構築して顧客サイドに実装し、お客さまが自走できるシステムを提供するなど、いくつか成果も上がっています。さらに、我々はただ市場性取引を支援する仕組みを提供するだけではなく、お客さまが実際にリスクヘッジをしたいと考えた時、ふさわしい金融商品を自ら供給することもできる。コンサルティングファームですとそこまで関わることはできず、最後まで一貫して貢献できるのもSMBCならではの魅力です。また、銀行のお客さまは中小・中堅・大企業と多岐にわたり、あらゆる業種の企業にリーチできるのも面白い。大きな可能性を秘めたコンサルティングビジネスですが、まだまだ未完成であり、この前例のないサービスを自らの手で進化させていくことに、いま大きなやりがいを感じています。

SMBCのカラー

新しいチャレンジが許容され、スピード感をもって実行されることに驚いた。

日本の銀行に対して保守的なイメージを抱いていましたが、SMBCには新しいことに果敢にチャレンジしていこうというカルチャーがあり、価値のある取り組みだと判断されればすぐに実行に移される。そのスピード感は大手金融機関の子会社での勤務経験がある私にとって大きなサプライズでした。いま取り組んでいるデータサイエンスやAIによる市場性取引のコンサルティングサービスも、まさにそうです。

また、最近(2023年7月現在)注目を集めている生成AIのChatGPTについても、セキュリティを考えながら当行のサービスに取り入れることを熱心に研究開発しており、いち早くお客様への価値提供を図ろうとしています。ここで先行できれば、享受できるメリットも大きい。自らお客さまの課題を探り出し、それを解決するサービスを創り出そうという姿勢がここでは大いに歓迎されますし、そうした志向をお持ちならSMBCでのキャリアを存分に楽しめると思います。

SMBCで挑戦したいこと

ここでキャリアを積むことを、データサイエンティストやAI人材が魅力に思う場にしたい。

今後も、自分の専門領域であるデータサイエンスやAIをもとに、バリューを発揮していきたいと考えています。すでにマネジメントに近いポジションに就いていることもあり、若手のデータサイエンティストやAI人材の養成にも力を注いでいます。部内では20代30代のデータサイエンティストが中心となって活躍していますが、彼らを適切に評価し組織を強くしていくマネージャー層が不足しており、その育成も私に課せられた課題です。

また、SMBCがデータサイエンティストやAI人材にとっていっそう魅力的な場にするための体制づくりも図っていきたい。当行は膨大な取引データを持っていますが、実情はセキュリティの関係からそれらを扱う上で限界があります。セキュリティ面での問題をクリアしたデータ基盤の構築にも取り組み、そこからさらに新たなソリューションを生み出していければと考えています。

※所属などは、インタビュー当時のものです。
※部署名は現在のものと異なります。
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