CAREERS RECRUITMENT INFORMATION

INTERVIEWクオンツの強みを生かし、
市場取引を進化させる
新たな仕組みそのものを、
自らの手で創り出していく。

市場営業統括部桐生 直輝

金融工学とITの両方の知見を駆使して、
一気通貫で成果を出したいとSMBCへ。

私は大学院で理論物理学を専攻し、素粒子理論の研究で博士号を取得しました。当初はアカデミアに進もうと考えていましたが、ポスドクを取り巻く環境が厳しい現実を知り、民間への就職を選択。その際、理論物理学の素養を活かせるクオンツに注目し、この職種を募集していた金融ITソリューション企業に入社しました。そこでは、FXオプションのリスク計算のエンジンや、通貨オプションのプライシングのWebアプリケーションの開発など、いろいろなプロジェクトに従事しました。金融工学とITの両方を駆使して、いままでにないソリューションを創り出していくのは非常に面白く、また、私が所属していたチームには外資系投資銀行などで活躍していた優秀な人材が集っていて、たいへん刺激的な環境でキャリアを重ねることができました。

しかし、入社して1年半ほど経った頃、その企業の経営方針が大きく変更され、私が手がけていたソリューション事業の廃止が決定しました。チームが解散する事態となって転職を決断したのです。前職のチームの同僚から「クオンツを究めたいのならリアルなマーケットを知っておいたほうがいい」というアドバイスを受け、国内の銀行を転職先として検討しました。なかでもSMBCは、面接を通じて、クオンツとして力を振るうには良い環境だと思いました。SMBCのクオンツチームは、単に数学的手法を使って市場や金融商品を分析評価するだけではなく、そこで編み出した数値計算エンジンを動かすための大規模なシステムを構築し、フロント側のトレーダーに提供するところまで、ワンチームで担っているとのことでした。私は、自分のミッションはエンドユーザーに満足をもたらすことであり、いくら優れたエンジンを開発しようとも、それが全体の中で機能しなければ価値はないという意識を強く持っていました。ここならば、一気通貫ですべてに関与でき、全体最適で理想のシステムを実現できると入社を志望したのです。

入社早々、自ら提案して新たなWebアプリを
完全内製化。正しいことは何でも挑戦できる環境。

前職で習得した金融工学とITの知見を活かし、全体を見渡して自らの手であるべき仕組みをまるごと創り上げてみたいと、そんな志を抱いてSMBCに参画した私ですが、チャンスはすぐに訪れました。入社前は、銀行というのは意思決定が厳格で、堅い組織だというイメージを持っていたのですが、SMBCはまったく違っていました。キャリア入社の若手の意見でも、正当であれば受け入れられて、実行の機会を与えてくれる。私も入社早々、市場取引のフロント業務を効率化する仕組みを自前で作るべきだと考え、上司に提言したところ、その開発を任せていただきました。そこから、たとえばデリバティブ取引のプライスをトレーダーに提示する機能などを備えたWebアプリケーションを次々と企画。クオンツロジック実装と組み込みから、UIまで含めたアプリケーションの開発全般を1年ほどかけてすべて私がスクラッチで内製しました。

ビジネスロジックのコアな部分から内製化することで、ユーザー側のリアルな要望に応えるシステムが実現し、機能追加などにも機敏に対応できるようになりました。さらに、仕様策定時にトレーダーと市場や金融工学について議論する機会が増え、その場でアプリをどうエンハンスするかをクオンツ目線とシステム目線の両方から提案できることにも大きな意義を感じています。そして現在は、自ら構築したこのシステムを改善しつつ、また新たなテーマに挑戦中です。将来を見据えて、フロント・ミドルシステムを強靭な作りにするため、クオンツロジックの高度化や計算処理高速化を始め、よりモダンなシステム設計へリニューアルするプロジェクトを率いています。これは市場部門の事業の基盤となるシステムであり、責任はきわめて重大です。しかし、これを成し遂げれば、SMBCの金融ビジネスは大きく進化する。そんな未来を描きつつ、次々と降りかかる難題を解決してプロジェクトを推進するべく、日々奮闘しています。

SMBCのカラー

絶対に守るべきラインを越えさえしなければ、自らの意思で挑戦していける文化。

SMBCのクオンツチームは少数精鋭であり、みなアグレッシブで能力をフル発揮して、やりたいことを自ら切り拓いています。SMBCは、絶対に守るべきライン、たとえばお客さまにご迷惑がかかるとか、コンプライアンスに違反するとか、侵してはいけないラインをきちんと設定し、そこを超えない限りはどんどん挑戦していい文化です。こうした環境でキャリアを積めるのはとても刺激的です。

また、金融工学とITの両方を究め、市場に成果をもたらすところまで一貫して関わって真に価値のあるソリューションを提供していこうというのがSMBCのクオンツチームのスタンスで、それができる人材を養成しようとしています。

いま金融ビジネスに携わっている方々で、従来のシステムに問題意識を持ち、こう変えていきたいというビジョンが明確な方であれば、それを実現する能力と機会を得る上で、SMBCは絶好のフィールドだと思います。

SMBCで挑戦したいこと

いま築いている土台の上で、トレーディングを自動化して金融の世界を変えたい。

入社後これまで取り組んできた、フロント業務を効率化するWebアプリケーションの自社開発や、市場取引の基盤となるシステムのリニューアルは、実は私が本来やりたかったことの入り口に過ぎません。

これらを成し遂げた先に、私が本当にやりたいことがある。いま構築しているのは革新的な金融DXを実現していくための土台であり、この上で私はシステムの自動化により、クオンツのノウハウや計算ロジックがより活かせる世界を創りたいのです。

クオンツの作ったロジックの元、高度な分析や高速化が行われ、さらには人を介さずに自動で業務が行われる。こうした仕組みが実現すれば、金融の世界に大きな価値がもたらされ、一気に進化していく。そうしたイノベーションをぜひSMBCから起こせればと思っています。

※所属などは、インタビュー当時のものです。
※部署名は現在のものと異なります。
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