30歳を目前に、海外と関わって
もっと自分を高めたいという思いが。
私は国内の大手エレクトロニクスメーカーからの転職です。新卒で入社して6年半ほど在籍しましたが、その間は主にパソコン事業を手がける部門に所属し、生産プロセスを改善してリードタイムを削減するSCMの構築や、それに伴う勘定系システムの更新、さらに販売店への納期短縮や適正在庫を実現するマーケティング改善や、購入後の保守サポートのCRMのプロセス改善などに携わりました。
こうしてそのメーカーでは、生産から販売、そして保守サポートまで一貫して業務プロセスを改善し、それをシステムに落としていくというポジションでキャリアを重ねましたが、30歳という節目を迎え、新しい領域にチャレンジしてみたい、できれば海外でのビジネスに関わって自分の視野を広げたいという思いを強く抱くように。しかし、そのメーカーのパソコン事業では、グローバルで活躍できるチャンスを得るのが難しい状況でした。
それで、社外にも目を向けてそうした機会を探していたところ、巡り会ったのが三井住友銀行でした。銀行の海外拠点の事務とシステムを担当する部門で、私のこれまでの経験が活かせるとのこと。
また入行後のキャリアパスも専門性に縛られずに幅広く活躍できるとうかがい、新しいことにチャレンジするには絶好の場だと転職を決意したのです。
大規模なシステム開発プロジェクトを
手がけた経験が買われた。
金融業界には元々興味がありました。世の中の動向がスピーディに反映される金融の世界はダイナミックで面白そうだと感じていましたが、果たして自分がそこで通用するのか、オファーをいただいた時は半信半疑でした。
しかし面接時に話をうかがうと、私が培ったスキルが武器になるフィールドがあるとのこと。ちょうどその頃、三井住友銀行ではアジアの各拠点の勘定系システムをパッケージのソフトウェアに更改していくという、スケールの大きなプロジェクトがスタートしていました。私は前職で事業全体に関わる巨大な勘定系システムをERPパッケージで構築するプロジェクトに携わったことがあり、その経験を買っていただいたのだと思います。
こうしたパッケージソフトウェアの導入に関わるプロジェクト管理の経験は銀行員が持ち得るスキルとは異なり、私のような外部の人間の力に大いに期待したいとのことでした。事実、入行後は海外拠点における事務プロセスの改善とシステムの導入を次々と任され、現地に赴いて外国人スタッフと協業する機会も多く、まさに私が望んでいたキャリアを手に入れることができました。
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